幼い頃から絵を描くことが好きで、現在まで絵画制作を続けています。
私は、特定の画材や技法、画風に自分自身を限定することなく、作品ごとに、その時に表現したいものに合わせて素材や技法を選択しています。
アクリル絵具、アクリルガッシュ、アクリルマーカー、油絵の具、オイルパステル、コラージュなどを単独で用いるほか、それらを組み合わせたミクストメディアとして制作することもあります。また、キャンバスや紙など、支持体も作品によって変化します。
そのため、作品ごとに色彩や線、形、質感、構成が大きく異なることがあります。
私は、それを「画風が定まっていない」とは考えていません。描くたびに新しい表現を探し、自分自身の表現を更新していくことそのものが、私の制作姿勢です。
特に猫をモチーフとした作品では、猫の姿をそのまま描くのではなく、線や形を単純化したり、複数の視点を一つの画面に取り入れたりしながら、自分が感じた猫の存在や面白さを表現しています。
一方で、猫に限らず、その時々に感じたものや興味を持った対象を、自分なりの線・色・形へと置き換えています。
私にとって絵を描くことは、決まった答えを再現することではなく、描くことによって次の表現を発見していくことです。
見る方にも、「これは何だろう」「自分にはこう見える」「もう一度見てみたい」と感じていただけるような作品を目指しています。
これからも一つの表現に留まることなく、素材、技法、線、色、形との対話を続けながら、自分にしか描けない絵画を探していきたいと思っています。