私の創作活動は、心から沸き起こる感情と素直に向き合うというところから始りました。
近所の保育園の子どもたちの絵の展示などを見るととてもほほえましく、また一つ一つの表現に感動します。
表現する心はもうずっと小さなころから人の心の中に溢れています。
それを、私はずっと追っています。
小さなころから、言葉にできない感情を絵や言葉にして表現してきました。
いろんなことがあっても、いつも絵や色や言葉にすると心が癒されます。
今は、アートが持つ癒しの力に感動しつつ、アート活動をしています。
みなさまに、私の絵の世界観が伝わりますように。
活動歴ー
これまで、様々な福祉施設、教育機関、高齢者施設などで、子どもや大人、高齢者の方々と共に、絵やオブジェなどの創作活動を通して脳の活性化を図り、心の解放を促す取り組みを行ってきました。
また、アートスタジオ「アトリエマル」では、子供たちや障害のある方々、ひきこもりを経験した若者との交流を大切にし、心穏やかに過ごせる環境の中で創作できるように工夫しています。
京都芸術大学で学んだ日本画は、岩絵具や膠といった自然素材の温かみが、現代を生きるすべての人の心に響くと思います。広島で生まれ育った平和への祈りと、滋賀の豊かな自然に囲まれた日々の中で、伝統技法に現代的な感性を込め、見る人の心に優しく寄り添い、生きる喜びを与える作品を生み出していきたいと願っています。
社会福祉士、精神保健福祉士、保育士、臨床美術士4級、タッチフォーヘルスインストラクター
My creative journey began with opening my heart to the emotions that naturally arise within me.
Seeing exhibitions of children’s paintings at a nearby nursery always warms my heart and deeply moves me with each unique expression.
The desire to express ourselves has always lived within the human heart, even from childhood — and I’ve been following that impulse all my life.
Since I was young, I’ve expressed feelings that I couldn’t put into words through painting and writing. No matter what challenges I face, transforming them into colors, images, and words brings healing and peace to my heart.
Today, I continue my art practice while being inspired by the power of art to heal and connect. Through my work, I hope to share a sense of warmth and harmony with all who see it.
Activities and Experience
I have facilitated creative programs at welfare centers, schools, and senior facilities, supporting children, adults, and the elderly in exploring art as a way to awaken the mind and free the heart.
At my studio, Atelier Maru, I focus on creating a peaceful space where children, people with disabilities, and young individuals who have experienced social withdrawal can enjoy artistic expression in their own way.
While studying Japanese painting (Nihonga) at Kyoto University of the Arts, I was deeply inspired by the gentle warmth of natural materials such as mineral pigments and nikawa (animal glue). I believe these traditional elements can still touch modern hearts.
Born and raised in Hiroshima with a prayer for peace, and now living amidst the beautiful nature of Shiga, I aim to combine traditional techniques with a contemporary sensibility, creating works that gently resonate with viewers and celebrate the joy of life.
Qualifications
Certified Social Worker / Psychiatric Social Worker / Nursery Teacher / Clinical Art Therapist (Level 4) / Touch for Health Instructor
WORKS 作品
INTERVIEWインタビュー
小川YUKA
自己紹介をお願いします。
広島県出身、現在は滋賀県在住です。社会福祉士・精神保健福祉士・保育士として、子どもや家族を支援する仕事に携わりながら、絵画制作を続けています。
幼い頃から絵を描くことが大好きで、どこにいても絵を描いている子どもでした。心が揺れたとき、言葉にならない思いを抱えたとき、色や線はいつも私に寄り添ってくれました。無心になって描いた後には、自分の内側にある大切なものに触れられるようなほかほかとした気持ちになりました。
嬉しい、楽しいといった気持ちはもちろん、言葉では表しきれないさまざまな感情も、絵にすることで「これだ」と感じられる形に近づいていく。その過程含め、わたしにとってとても大切な時間でした。思春期になり、自分自身と向き合う時間が増える中でも、絵を描くことは私が自分らしさを取り戻す大切な時間でした。
福祉や教育の現場で働き、子育てをしながら過ごす中でも、描くことはずっと私の中にありました。中年になった頃に改めて京都芸術大学通信教育部で日本画を学び、自分自身の表現とより深く向き合うようになりました。
日本画では、岩絵具や膠など自然素材が持つ温かさや奥行きに深く惹かれました。また、福祉や教育の現場で多くの子どもや大人たちと表現活動を共にしてきた経験も、現在の制作に大きな影響を与えています。
表現の形は時代とともに変化してきましたが、表現したいという思いは変わることなく続いています。現在は青を基調に、月と子どもをモチーフとした作品を多く制作しています。作品では、心の奥にある繊細な感情や、自分自身の大切な感覚に気づくこと、そして安心して自分らしく在ることのできる世界を表現できたらと思っています。
近年は公募展での入選や展示機会をいただき、児童文芸家協会の雑誌への掲載など、少しずつ活動の幅が広がっています。今年の現展では入選に加え会友推挙もいただき、大変嬉しく思っています。
アートには、人が自分の内側にある感情や大切な感覚に気づき、自分自身と出会い直すきっかけを与えてくれる力があると思っています。作品を通して、見る方の心にそっと寄り添い、それぞれの大切な感覚や思いに出会えるような、そんな表現をしていきたいと思っています。
「蒼の夜に」
作:小川YUKA
印象に残っている展覧会や出来事を教えてください。
印象に残っている出来事はいくつもありますが、近年では国立新美術館で作品を展示する機会をいただいたことが特に心に残っています。
想いを込めて、自分自身と向き合いながら描いてきた作品が、多くの作品とともに大きな展示空間に並んでいる姿を目にしたとき、その確かな存在感に不思議と安堵感を覚えました。これまで自分の中にあった言葉にならない感覚や思いが、作品という形になってそこにちゃんと在ること、そして多くの方に見ていただけていることが、とても嬉しく思っていました。
また、自分の中では当たり前のように感じていた感覚や世界観、そして自分自身のふわふわした不可思議な感覚が、作品を通して他の人と共有できるんだと感じたことも静かな喜びとして心に残っています。自分の大切な感情や感覚の一部が社会の中へ送り出され、受け取っていただけたような感覚に近く、静かな喜びとともに、自分自身の感覚や表現への信頼も深まったように思います。
また、そういった公募展や個展での展示経験だけでなく、アトリエやワークショップなどで子どもたちや保護者の方々と表現の時間を共にしてきたことも、私にとって大切な経験となっています。
画家活動を始めたきっかけを教えてください。
幼い頃から、絵を描くことは自然な生活の一部でした。姉と一緒に塗り絵をしたり、祖父が手帳に犬や猫の絵を描いて見せてくれたりと、私の身近にはいつも絵がありました。
楽しい時も、悲しい時も、言葉にならない気持ちを感じた時も、私は絵を描いていました。心の中にある感情や風景のようなものを描くことで、自分自身と対話し、その時々の思いにていねいに向き合い表現していました。絵はいつも私のそばにあってくれ、喜びも悲しみも一緒に感じてくれる存在でした。
年を追ってからもその思いは変わらず、京都芸術大学通信教育部で日本画を学びながら制作を続けてきました。また、福祉や教育の現場で子どもたちやさまざまな背景を持つ方々と関わる中で、表現することが人の心をほっとさせたり、自分らしさを取り戻すきっかけになったりする場面に多く目にしました。
そうした経験を重ねる中で、自分自身の作品も多くの人に見てもらいたいと思うようになり、個展や公募展への出品など、画家としての活動を始めました。
私にとって絵を描くことは、単なる作品制作ではなく、自分の感覚や感情に丁寧に向き合い、自分自身を取り戻していくための大切な営みです。現在も、見る人が普段は気づかないような心の奥にある感情にそっと触れられるような作品を目指して制作を続けています。
「孤独な天使」
作:小川YUKA
作品にはどのような想いを込めていますか?
作品には、自分自身であることや、そのままの自分の感覚を受け入れられる安心感、守られている感覚などを表現したいと思っています。
私たちは日々の暮らしの中で、さまざまな感情を抱えながら生きています。嬉しさや楽しさだけでなく、言葉にならない思いや揺らぎもまた、その人らしさの一部。だからこそ私は、作品の中でそうした感情を否定せず、そのまま静かに存在させたいと考えています。
わたしが描くことが多い、月や子どものモチーフは、どれも繊細な存在で、静かに、自分らしく在ることを教えてくれる存在だと思います。
作品の中では、さまざまな存在が互いを受け入れながら、安心して共に在る世界を描きたいと思っています。
また、日本画の自然素材が持つ柔らかな質感や、色えんぴつ・パステルといった身近な素材の温かみ、そして青を基調とした色彩を通して、見る方の心が少しゆるみ、自分自身の感情にそっと寄り添えるような作品を目指しています。
作品を見た方が、自分の感覚や感情に静かに向き合えるような、小さな安心や希望を感じられるような、そんな絵との時間を届けられたらとても嬉しいと思います。
最も「自分らしい」と思う作品を教えてください。
これまで描いてきた作品の中では、月と子どもを描いた作品に、自分らしさが最も表れているように思います。
夜の静けさの中で、子どもと月、星や妖精、動物たちが優しく触れ合い、互いの存在をそのまま受け入れながら共に在るような風景を描くことが多くあります。その世界には、自分自身の記憶や願い、そして大切にしてきた感覚が重なっています。
私は、誰もがそれぞれのままで存在し、安心して自分らしくいられることに美しさを感じています。作品の中に描かれる存在たちも、それぞれが異なる個性を持ちながら、自然に調和し、穏やかにつながっています。そのような世界観は、私が長く描き続けてきたテーマでもあります。
また、青を基調に赤や黄色などの色にたっぷりと浸りながら、色を重ねながら制作する時間そのものが、私にとって心を整え、自分自身と対話する大切な時間です。
何より、アーティストページにもある出会いの作品は、生まれたばかりの長女を背負い寝かしつけながら描いた絵です。子どもへの愛おしさや、新しい命に出会えた喜びが自然と込められた作品で、私にとって特別な一枚です。この作品は、これまでもこれからも、何よりも私にとって何より自分らしいと感じる作品だと思います。
「出会い」
作:小川YUKA
今後の展望を教えてください。
これからも、自分自身の感情や日々の経験と丁寧に向き合いながら制作を続けていきたいと思います。
福祉や教育の現場で人と関わる中で感じることや、日常の中にある小さな喜びや気づきは、これからも作品に大きな影響を与えていくと思います。そうした一つひとつの経験を大切にしながら、自分らしい表現を深めていきたいと考えています。
また、色鉛筆やパステル、日本画の素材や技法など、それぞれの表現が持つ魅力を大切にしながら、既存の枠にとらわれず、その時々に必要な表現を探求していきたいと思っています。
近年は公募展や展示活動を通して新たな出会いをいただく機会が増えました。これからも国内外を問わず、より多くの方に作品を見ていただける機会を大切にしながら、表現の幅を広げていきたいと考えています。
作品を通して、自分の内側にある感情や大切なものにそっと出会える時間、そして自分の中の大切な感覚、感情に寄り添えるような時間を届けていけたら嬉しく思います。
福祉や教育の現場での経験を糧に、自分自身の感情と丁寧に向き合いながら制作を続ける小川YUKA氏。言葉にならない思いを色や線に託し、そのままの自分でいても大丈夫と感じられるような安心や希望を作品を通して届けたいという思いを胸に、国内外を問わずより多くの方に作品を届けながら表現の幅を広げようとしている。歩み続ける彼女の今後の活躍から目が離せない。
EXHIBITIONS 展覧会情報
2025.09.10 - 2025.09.15
「小川YUKA展 子どもと夢とおはなしと」
「小川YUKA展
子どもと夢とおはなしと」
9月10日(水)~15日(祝月)
10:00~17:00
アトリエマル作品展 同時開催
アートポスター展示・販売
紙芝居、手作り絵本展示
2026.06.01 - 2026.06.15
小川YUKA Web個展 子どもと夢とおはなしと
私たちは日々、忙しさの中で大切なものを見失いがちです。
この展覧会では、子どもたちの自由で純粋な視線、そして日常に潜む小さな物語を、多様な技法を通して形にします。
アクリル、日本画、ミクストメディア──それぞれの表現が織りなす色彩と質感は、まるで絵本のページをめくるような幻想的な空間を生み出します。
「子どもと夢とおはなしと」は、訪れる方々に、心の奥に眠る“子ども心”を思い出していただく展覧会です。
小さな発見や温かな共感、そして夢を抱く喜びを感じてもらえたらと願っています。
作品を通して、日常の中にある小さな輝きを再発見し,心に優しい風が吹き込むような時間をお届けします。