ENAMI Web個展 不完全の系譜

この度は「不完全の系譜」の展覧会をご覧くださりありがとうございます。
これから皆様がご覧になられる作品は流紋様の線上に色を幾層にも重ね、曼荼羅や花ひとひらの模様でさらに色を重ね間引く技法を使った美術作品です。

「真っ黒な世界から浮かび上がる本来の姿」
色を何度も重ね間引いてく過程のそれはまるで暗い世界に全ての答えへと光に導かれている感覚。だからこそ光溢れる魅力と美は不完全だからこそ見えてくると私は思います。

現代はあらゆる文化が成熟しデジタル化によって大抵のことが完成します。そんな時代にあって不完全とは、常に流動的で人間の手が通った軌跡と生きてきた魅力を感じさせてくれます。
 
「私たちの中に美は息づいている」そんな気がしてならないのです。  

ぜひ、ごゆっくりご鑑賞ください。

 

静寂の中に見つけたもの────

最初にその絵を見たとき、何を感じたのか。
正直、すぐには言葉にできなかった。

派手な色彩があるわけじゃない。
強く訴えかけるメッセージがあるわけでもない。
それなのに、足を止めてしまった。

静かだった。

自分の中の何かが
ふいに、鳴ったのかもしれない。

けれど、その静けさの中に、
確かに “何か” が息づいている気がした。

光が滲むような色彩
ふと吹き抜ける風の気配
触れられないのに、そこにある“余白”

視線を向けるたびに、違う表情を見せる作品。
近づけば近づくほど、遠い記憶の扉が、そっと開くような感覚。

強く訴えかける言葉も、そこにはない。

──無音の静けさ
けれど、その奥に 確かに “ゆらぎ” が息づいていた。

目を逸らしても、また見たくなる。
視線を向けるたび、違う音が聴こえる。

描かれた線
塗られた間
削ぎ落とされた空間────

すべてが

 

言葉になる前の
静かな気配をまとっている。

 

今はまだ
それさえ
はばかられる。


現代は、言葉と意味であふれていて、
だからだろうか────。

ふいに、隣で立ち尽くす誰かの背中──
その沈黙が、言葉よりも強く明確な “感受” を伝えてくることがある。

あゝ私たちは今、同じものを
“聴いている” のかもしれない。

ENAMIのアートは、見せるものというより、

──響きあうもの。


それを見た人の中で、どんな音が鳴るのか。
その余韻こそが、作品の完成なのだと思う。

かたちを持ったものの中に
無音の旋律が宿るとき

────静かな対話が、始まっている。

 

 

ENAMI(いなみ)

― 世界の流れが残した記憶を描くアーティスト ―

 

【制作理念】

 

存在から生まれ、

役割を通り、

再び還る流れのなかで、

 

“引き算の美学”と

侘び寂び(Wabi-sabi aesthetics)を礎に、

静けさの中から立ち現れるものを描く。

 

世界は呼吸する場であり、

密度は音量を必要としない。

 

存在そのものの響きが、

観る者の内へと静かに届くことを願っている。

 

【略歴】

1977年 東京都生まれ。幼少期より波紋線や模様を描き始める。水彩・油彩を学ぶ。

1989年 制作を中断。

2018年 制作を再開。流れる線と花紋、曼荼羅を掛け合わせた「流紋様」を確立。

2019年 清水寺 圓通殿にて初展覧。

2023年 活動名をENAMI(Inami)に改め、抽象表現へと展開。

2024年以降、展覧会への出展・制作依頼に加え、オンラインでの発表・販売(Instagram/ホームページ)を継続。



▶ コラボレーションや展示に限らず、店舗・空間にアートを取り入れるご相談や、イラスト・ビジュアル制作、プロジェクトでの作品提供なども、ゆるやかにお受けしています。作品や制作のひとこまは、Instagramにてご覧いただけます。



▶ 静かに綴られた“ことばの余白”
──
noteへの扉は、トップ右上の「ウェブサイト」からそっとお入りください。

──────────

 

▶ 迎え窓 ― 呼吸のひとしずく

 

作品を迎えたいと感じられた方は、

そっとお知らせください。

 

和紙の便りを添えて、お届けいたします。

 

あなたの暮らしの中で、

静かに息づきますように。


──────

【制作についてのご案内】 
小品(A4以下)のご依頼の場合、
仕上がりに応じて “3万円前後〜” ご相談を承っております。

作品の世界観(色・層・触れ方)によって制作時間が大きく変わるため、
中サイズ以上は “都度お見積り” となります。

──────────
───────────────────

【出展歴】
国内外の美術館・ギャラリーで作品を発表。

主な出展歴:
•2019年
「藝展―GEI-TEN―」国内展
(京都・清水寺 圓通殿)
•2019年
「ChristmasArt Collection inYOKOHAMA」
(横浜赤レンガ倉庫)
•2021年 「藝展―GEI-TEN―」海外展
(チェコ共和国・プラハ・マネス・エキシビション・ホール)
•2021年「Salon Art Shopping Paris」
(フランス・パリ)
•2021年〜2022年
「Japan Artistic Collection Museum」
•2023年
Web個展「不完全の系譜」

─────────────────────

【掲載画集】


•『日本藝術の創跡』No.25・26掲載
(2020年 / 2021年)
※日本各都道府県立図書館、美術大学、世界各国の大使館・美術館・主要施設に収蔵。

─────────────────────


会場
日本橋Art.jp
会期
2026.02.01 ~ 2026.02.15

戻る