滋賀県生まれ。滋賀大学教育学部で美術教育を専攻後、オレゴン大学大学院にて修士課程を修了。現在は京都府を拠点に、Visual Artsの教育に携わりながら、日本の伝統文化に根ざした抽象絵画の制作に取り組んでいる。
近年は、「掛け軸」という形式に注目し、季節の移ろいや節句といった日本人特有の感性や美意識を、抽象的な色彩と形を通じて表現している。目に見える風景だけではなく、そこに漂う空気、記憶、香りや気配のようなものを描き出すことを試みている。
WORKS 作品
EXHIBITIONS 展覧会情報
2026.01.01 ~ 2026.01.15
Tamika Jimbo Web個展 色で詠む百人一首 -Colors of a Hundred Poems-
この展示では、百人一首の中から、私に縁のある八首を選び、それぞれの詩がもつ情景や感情を、日本の伝統色で描きました。色と形を通して、言葉の意味や歌そのものがもつ世界観を表現しています。
実際に暮らしたり訪れたりした土地で詠まれた歌を通じて、自分自身の記憶と古の詩の記憶を結び合わせました。
香りや音が記憶を呼び覚ますように、絵を見た瞬間に、詩がふっと心によみがえる——そんな作品でありたいと思っています。
色で詠み解いた百人一首の世界を、お楽しみいただけますと幸いです。